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『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)3月刊行!
2023 / 03 / 07 11:41
こどものとも年長版2020年3月号『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)がいよいよ一冊の絵本になりました。なんだか眩しいです。この物語が大好きで応援してくださったみなさん、ありがとうございます!この物語のモデルになっているのは私の両親だと最近になってしみじみ思います。二人は若い時に地方から東京にやってきていろいろな苦労をして生きてきました。自慢の一言は「私たちはみかん箱一つから」です。昔のみかん箱は木だったそうで、それをテーブルにして使っていたということのようです。昔はみんな裕福ではなかったから気にならなかったと言います。
さて、そんな二人は旅が好きで、よく私たち子供たちを車で旅に連れていってくれました。旅先ではよくトラブルが起きました。崖から車ごと落ちそうになったり、道が凍っていてスリップしたり、道に迷ったり、スイカ泥棒と間違われたり、、、星があまりにも綺麗だったので海岸で車中泊をしたこともありました。どんな時も焦らずへこたれず淡々と対応する二人を子供心ながらとても頼もしく楽しく感じました。そんな経験がちいさなふたりのお話と重なっているのかもしれません。
「家は、くらしの宝石箱でなければならない」とはモダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエの言葉。ちいさなふたりが作る家はどれもこれも難点があります。でも楽しそうです。彩り豊かなふたりの家を一緒に楽しんで頂けたら幸いです。
P.S1 絵で一箇所付け加えたところがあります。これがまた「ちいさなちいさなところ」です。『こどものとも』版を持っている方はぜひ比べて探してみてくださいね。
P.S2 この物語の原点でもある絵本『くるみのなかには』(講談社)もどうぞよろしくお願い致します。