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ありがとうございました!

2023 / 12 / 31  15:27
ありがとうございました!

2023年モエ絵本屋さん大賞に『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)26位に、『うみのたからもの』(講談社)が29位に選ばれました。(月刊モエ2月号にて掲載中)数ある絵本の中から、見つけて手に取って、応援してくださった書店員のみなさん、ありがとうございました!これからもコツコツと納得のいくものをつくります。引き続きよろしくお願い致します!

 

朝日新聞 好書好日インタビュー

2023 / 08 / 28  16:07
朝日新聞 好書好日インタビュー

絵本『うみのたからもの』のインタビューが朝日新聞の好書好日に掲載されました。加治佐志津さんからの問いかけは私の絵本への思いを見事にすくいとって頂いたように思います。ぜひ、読んでみてください!

https://book.asahi.com/article/14987267

『うみのたからもの』(講談社)7月6日刊行!

2023 / 07 / 05  15:37
『うみのたからもの』(講談社)7月6日刊行

 

幼い頃、夏休みに家族で海水浴にでかけました。

すると、早朝の浜辺に数え切れないほどたくさんの桜貝の貝殻が

打ち上げられていました。

朝日に照らされピンク色に輝く貝殻。

その美しさに感嘆し「人魚のつけ爪かもしれない」と思いました。

その当時アンデルセンの『人魚姫』というお話が大好きだったので、

そんなことを考えたのかもしれません。

それ以来、貝殻を見るたびに様々な空想がふくらむのです。

 

2019年、断崖絶壁が連なるイギリスの南海岸を旅した時に

不思議な模様の石を拾いました。

重く、貝の一部のようにも見える化石でした。

そのあたりはジュラ紀の地層が剥き出しで波や雨風の侵食によって

浜辺に化石が残されるのです。

その化石を手にのせ海を見ていると、2億年前の太古の生き物たち、

海竜やアンモナイトたちが鮮やかに目の前にあらわれ、

時空を超えて自分と繋がっているような不思議な感覚を覚えました。

 

浜辺に打ち上げられた貝殻や化石を手にした時の

この高揚感はどこからくるのでしょう。

私は4年かけて各地の浜辺を歩き考えました。

やがて絵を描きながら理解したのです。貝殻や化石は単なる冷たい死骸ではなく、

その生き物たちの燃えるような生命の息吹を感じさせるあかしだということを。

 

浜辺で、寄せては返す波の音に耳を傾けていると、

どうしても生命の起源の不思議さにたどり着きます。

この地球の豊かさは、脈々と繋がれてきた多様で様々な生命の輝きにあると感じるのです。どうかこの海がいつまでも美しく豊かでありますように。

 

 浜辺に降り立ち貝殻を手にのせて、自由に想像と空想の翼を羽ばたかせて

みませんか。みなさんにこの絵本が届きますように!

 

長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながらようやく一冊の絵本となりました。

美しい装丁デザインは中嶋香織さんです。

先に刊行した『くるみのなかには』(講談社)とあわせて並べて頂けたら幸いです。

 

『プリンちゃんのなつやすみ』(理論社)5月刊行!

2023 / 05 / 31  10:37
『プリンちゃんのなつやすみ』(理論社)5月刊行!

 

 いよいよシリーズ第6弾『プリンちゃんのなつやすみ』(理論社)が5月中旬に刊行されました。子どもたちが夏休みを楽しい気持ちで待てますように、過ごせますように、と願いをこめて作りました。コロナ禍や世情で気持ちが萎縮してはいませんか。そんな空気を吹き飛ばしたくて思いっきりお菓子の国の「夏の海」をテーマにしました。

 

「おさとうの すなはま、さーらさら。ソーダの うみは しゅーわしゅわ。うみべの おしろも つくります。よるまで たのしい なつやすみ!」なかがわちひろさんの軽やかで気持ちの良い文がリズミカルに響きます。新しいお友達にゼリー三姉妹が登場。お馴染みのおマメちゃん達やドーナツくん、マシュマロちゃんも同行します。

 

ちなみに私の子どもの頃の夏の浜辺の思い出の一つは「スイカ割り」。でも思い切り叩いて飛び散ってしまったのはスイカの一番甘いところ。砂まみれでちょっと悲しかった。でも、プリンちゃん達はいいですね。砂浜も甘ーい砂糖ですから!

 

『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)3月刊行!

2023 / 03 / 07  11:41
『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)3月刊行!

 

 こどものとも年長版2020年3月号『ちいさなふたりのいえさがし』(福音館書店)がいよいよ一冊の絵本になりました。なんだか眩しいです。この物語が大好きで応援してくださったみなさん、ありがとうございます!この物語のモデルになっているのは私の両親だと最近になってしみじみ思います。二人は若い時に地方から東京にやってきていろいろな苦労をして生きてきました。自慢の一言は「私たちはみかん箱一つから」です。昔のみかん箱は木だったそうで、それをテーブルにして使っていたということのようです。昔はみんな裕福ではなかったから気にならなかったと言います。

 

さて、そんな二人は旅が好きで、よく私たち子供たちを車で旅に連れていってくれました。旅先ではよくトラブルが起きました。崖から車ごと落ちそうになったり、道が凍っていてスリップしたり、道に迷ったり、スイカ泥棒と間違われたり、、、星があまりにも綺麗だったので海岸で車中泊をしたこともありました。どんな時も焦らずへこたれず淡々と対応する二人を子供心ながらとても頼もしく楽しく感じました。そんな経験がちいさなふたりのお話と重なっているのかもしれません。

 

「家は、くらしの宝石箱でなければならない」とはモダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエの言葉。ちいさなふたりが作る家はどれもこれも難点があります。でも楽しそうです。彩り豊かなふたりの家を一緒に楽しんで頂けたら幸いです。

 

P.S1 絵で一箇所付け加えたところがあります。これがまた「ちいさなちいさなところ」です。『こどものとも』版を持っている方はぜひ比べて探してみてくださいね。

P.S2 この物語の原点でもある絵本『くるみのなかには』(講談社)もどうぞよろしくお願い致します。

 

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