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『はりねずみのノート屋さん』(福音館書店)
久しぶりのH.P更新です。
物語の挿絵を描かせて頂いています。
挿絵は考えている以上にいつも大変です。
物語の世界の風景を描くのですから、入り込めば入り込むほど膨大な資料が必要です。
今回は、はりねずみカフェではりねずみに触れ合うことから始まりました。
思っていたより大きくてびっくり。すごく繊細な動物だということがよくわかりました。
お屋敷を描くために洋館を尋ねたり、薔薇園を見学したり、このコロナ禍でなかなか自由に行動することはできなかったのですが、できる限りのことはしました。絵を描くときは、なるべく実際に見たり触れたりする体験を大切にしたいと考えています。
そして、とうとう初校が出ました。初校からなかなかの仕上がりです✨
印刷所のみなさんともズームで話し合った成果が出たように思います。
はりねずみの男の子、ツンタが一歩ずつ成長、自立していくお話。
うさぎ、うなぎ(笑)、インコ、大蜘蛛(ジグモンタに続くクモキャラクター)
、、、ツンタを囲むキャラクターたちにとっても味があっていいのです。
作は、ななもりさちこさんです。
こんなご時世だからこそ みなさんに楽しんでもらいたい物語です。
5月18日に発行予定です。
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
今年はまずは春にハリネズミの男の子の物語の挿絵を一つ。
それから新しい絵本を2冊。海の絵本と魔法の絵本。
一つ一つ丁寧に大切に、私らしく。
原画展は『ピンクいろのうさぎ』(講談社)の原画展が3月に蔦谷書店広島店にて、
7月にティールグリーンシードヴィレッジさん(東京大田区)で開催予定です。
どうぞよろしくお願い致します。
今年こそ取材の長旅ができたらいいなあ。
2022年が健やかで彩り豊かな年でありますように。
『ピンクいろのうさぎ』(講談社)
小さい頃、36色の色鉛筆セットを買ってもらいとても嬉しかった記憶があります。ケースの中にずらっと並ぶ色鉛筆を虹の順番に並べたり同系色に並べたり、季節や気持ちのイメージで並べたり。色は隣り合う色によってまるで違う印象になるのが楽しくて。
小学生になって図画工作で水彩絵の具を使うようになり、色は絵の具箱の中の色だけでなく、混ぜ合わせることにより無限にいろいろな色を作れることを知り、自由で豊かで幸せな気持ちになりました。
20代の後半アメリカで暮らしました。その時そこで暮らす人々の人種や個性の多様性に出会い、子どもの頃に感じた色に対しての感動と同じような感銘を受けました。帰国し、目をこらしてみれば日本の人々も多様です。同じように見えますが、一人として同じ人はいません。
私がこうして感じたものを絵本にしたらどうなるのだろうか。ずっと考え続けて ようやく『ピンクいろのうさぎ』という物語となりました。白いうさぎたちの元で生まれたピンクいろのぴょん。「どうして ぼくはピンクいろなんだろう?」ぴょんは、旅を続けて いろいろないろのうさぎたちと出逢い自分を再発見します。それは多様性という言葉をこえた先の世界なのかもしれません。なぜなら たとえ、その後、白いうさぎたちのもとに帰ることができたとしても ぴょんならきっとやっていけると私は考えているからです。
さて、子どもたちはどう読むでしょう。みなさんはどう考えますか?
ピンクいろのうさぎ、ぴょんが見つけていく世界を一緒に楽しんで考えて頂けたら幸いです。
富山県射水市大島絵本館にて原画展がはじまりました。11月18日(木)まで
10月28日(火)より富山県射水市大島絵本館にて『くるみのなかには』『プリンちゃんのハロウィン』の原画展がスタートしました。この組み合わせの原画展は貴重です。制作途中で作ったラフダミーや小さなプリンちゃんハウスも展示。楽しい写真コーナー、カフェではプリンちゃんメニューやきせかえプリンちゃんも楽しめます。大人も子どもも楽しめる展覧会になっています。続くコロナ禍ですがご無理のないところで足をお運びくださいhttp://www.ehonkan.or.jp/event/index.html#gall_1
『ピンクいろのうさぎ』(講談社)10月14日刊
可愛いピンクいろのうさぎが主人公。20代の後半アメリカに住む経験を経て長い間考え続けてきた物語。ようやく結末が見えてきました。うさぎをたくさんたくさん描きました。是非楽しみにしていてください!